車の旅において事前に準備しなければならないこととはなんでしょう。
まず、自家用車・レンタカーの双方に共通するのは、目的地まで行くのに有効な出来るだけ新しい地図を用意することです。古い地図では道が付けかえられていたり、新道が開通していたり、トンネルが閉鎖されていたり、と何かと変更が多くなり、ドライブに時間がかかるばかりではなく、下手をすると目的地とは全く違う方向に行ってしまう可能性すらあります。ですから、出来る限り新しい地図を用意するようにしましょう。
また、ルートの目星をある程度立てておき、その沿道の施設などを調べておくことも必要です。施設といってもあらかじめ地図にガソリンスタンドなどが書いてあるものがありますので、そうしたものはそのままでもかまいませんが、もし、道すがら、観光施設に寄ろうと考えている場合は、その施設のホームページやガイドブックなどを利用して地図へ場所を書き込んでおく必要があります。現地で慌てると仲たがいの原因になったりします。
次に自家用車の場合の注意です。一人で行く場合は別として、多くの場合は複数人でのドライブになると思います。その場合に問題となるのがどこで誰を拾うか、ということです。あまり大回りして拾うことになるとかなり非効率的です。もちろん自分の家の前まで来てほしいと願うのは誰でもそう思いますので理解できますが、できれば帰りはともかく、行きくらいはどこか一箇所に場所を定めて全員がそこへ集まるようにしたほうが良いでしょう。こうすれば全ての人の家へまわり、それそれで荷物の積み込み作業をするというロスタイムが少なくなりますし、座る席は全員同意の上で場所を決められます。また、どうしても荷物が多くて各家を回るのであれば、時間を1時間以上余分に見ておくことも重要です。どんなにしっかりした人でも意外とうっかりミスなどをして、時間はどんどんなくなるものです。公共交通機関と違って時間が定まっていない分、ルーズになりやすいので注意が必要です。
最後にレンタカーの場合ですが、駅や空港で借りる場合は事前に予約をしておくことが無難です。最近では楽天の旅行サイト「楽天トラベル(レンタカー)」経由で予約が出来ますし、日本旅行が開設している「旅ぷらざレンタカー予約」のように大手旅行会社もレンタカー予約のサイトを立ち上げています。こうしたレンタカー予約サイトならば各社の価格比較もできますから、極めて便利です。鉄道を利用した場合は「トレン太君」という駅レンタカーと乗車券・特急券を割引にした企画きっぷが発売されていますし、飛行機の場合も航空券と同時にレンタカーの予約も出来るようになっています。また、こうした提携サービスや比較予約サイトだけではなく、レンタカー会社に直接電話をかけて予約してももちろん問題ありません。ニッポンレンタカーやマツダレンタカーの場合、インターネットでの予約・照会も可能です。なお、レンタカー会社への直接予約の場合、社会情勢の変化に伴って、原則としてクレジットカードでの支払いしか受け付けていないケースが多く存在しています。そのため、国内旅行であってもクレジットカードは作っておいたほうが良いといえる状況です。詳細については第13章第2節 旅先でのお金でまとめていますのでご覧ください。
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何事も事前の準備が旅を寄り良いものにしてくれますよ。