初心者でも判る民宿とペンションの泊まり方

記事内に広告が含まれています。

温かいふれあいを楽しむ民宿やペンション

このページでは、宿の人との触れ合いが楽しい民宿やペンションについて扱います。
民宿やペンションは単なる安宿ではありません。確かにホテルや旅館を質素にした名ばかりの「民宿業」もありますが、本来、民宿やペンションというのは、オーナー家族のみで生業として運営されているものを指します。たまに近所の人がパートで来ていたりもしますが、家族も同然という人が多いので、雰囲気は壊れないですみます。

定義について

民宿とペンションの違いは一概にいうことが出来ません。民宿とペンションは日本ではシステム的にはほぼ同じような形態を取っているためです。
ただ、このサイトでは、民宿は普通の民家を改造して宿泊出来るようにした施設でオーナー家族が接待し部屋は和室が基本、ペンションは、民宿と同様な施設だが主に洋食洋室となる、という定義にしたいと思います。

良い宿の探し方

民宿やペンションはとても当たり外れが大きいのが難点です。恐らく、それを懸念して避けてらっしゃるかたも多いと思います。しかし、民宿やペンションを紹介したガイドブックに掲載されているところならば、平均点はとれる宿に出会うことが出来ます。ここのところ、民宿やペンションは休業や廃業が相次いでいますので、ガイドブックは出来るだけ最近のものを使うようにしましょう。
また、ホテルや旅館と比べて公式サイトを持っていないところも多かった民宿やペンションですが、最近では宿も増えてきました。
あとはクチコミに頼るのが一番良い探し方といえるでしょう。ただ、オープンスタイルの掲示板ですとどうしても宣伝などが入ります。気になった宿があればYahooリアルタイム検索で宿の名前を検索してみたり、楽天トラベルの口コミを探してみたりするのは一つの情報収集手段として使えると思います。もし、旅先で確実な民宿・ペンションに泊まりたいと考えたら、こうしたところを利用するというのはかなり有効な方法です。

予約について

予約方法ですが、オーソドックスなのは、ガイドブックなどに掲載されている電話番号に予約の電話をすることです。これならば、一番確実に予約がとれます。また、旅行代理店と提携しているところもあります。そういうところは旅行代理店を経由して予約がとれますが、数が多くないですし、手配料をとられますので、民宿やペンションの予約ではあまりお勧めできる方法ではありません。公式サイトをたちあげているところであれば、メールでの予約を受け付けてくれるところもあります。
また、集客を意識して、予約サイトへ登録する民宿やペンションも増えてきました。最大手は「楽天トラベル」です。ポータルサイト最大手のYahoo!Japanも「Yahoo!トラベル」というブランドで民宿やペンションの予約を取り扱っています。最近ではスマホでの予約をメインターゲットとした「こころから」も注目を集めています。
旅行情報誌が開設している予約サイトでも民宿やペンション特集と連動する形で予約件数を伸ばしています。リクルートの「じゃらん」やJTBパブリッシングの「るるぶトラベル」などが開設していますが、紙面と連動した企画など、手元の雑誌で確認したあと、オンラインで手軽に予約ができるというのが売りになっています。雑誌でゆっくり比較検討をした上で予約だけは簡便にしたいという方にお薦めできます。

チェックイン

民宿にしてもペンションにしても簡易フロントのようなものがあるところが多くなっています。フロントといえば体裁はよいですが、実際は従業員休憩室兼用のようなものです。調理場と続きになっているところもあります。呼ぶと中から宿の人が出てきます。
宿帳はどんな民宿・ペンションでも必ず書きます。書かないところはめったにないと考えてよいでしょう。常連になると宿のほうで書いておいてくれる場合もありますが、はじめていく宿でそうしたことはないですね。
家族でやっている民宿ですとフロントはおろか大きな民家の玄関で受付をし、どう見ても客間としか思えないところが割り当てられ、そこでチェックインをすることも多いです。ただ、そういうところのほうが味があるという気もしますが、初めてのときはびっくりするかもしれませんね。

部屋について

通常は宿の人が部屋まで案内してくれます。多くの場合、ペンションであれば洋室、民宿であれば和室です。
民宿は客間を改造した感じで素朴なケースが多いですね。ただ、別に客棟を立てて、そこへ入る場合もあります。それぞれが離れになっていて、プライバシーを守りつつ、民宿としての味を出そうとがんばっている宿もあります。基本的にテレビくらいはありますが、それほど室内設備に期待してはいけません。その代わりに頼めばお茶を入れてくれるなどのウェットなサービスをしてくれるのですから。
ペンションは一時期のファンシー路線から全体的に落ち着いたインテリアに改装したところも多くなっています。多くはホテルのように部屋番号が振ってあったり、部屋のそれぞれにユニークな名前を付けています。ベッドは多くの場合、ツインかダブルのみで、明らかに恋人同士や夫婦など意識したつくりにしているところが多いようです。部屋にはテレビはあります。しかし、オーナーの趣向であえてテレビを全く排除していることもあります。
民宿もペンションも室内内装や設備、サービス、デザインなどはそれぞれのオーナーが自分の趣向や夢に合わせて計画していますので、非常にレパートリーがあります。合えば最高ですが、合わない場合は気が重くなります。その意味ではよしあしといえるかもしれません。

食事とそのあと

民宿やペンションでは、海水浴シーズンの海宿やスキーシーズンのスキー宿を除いて、出来合いのものはあまり出てきません。それぞれ、オーナーが心をこめて作った暖かい料理が出てきます。見た目には派手ではありませんが、一品一品がとても気持ちがこもっています。大きなところではなかなか味わうことが出来ません。
食事の後、すぐに部屋に戻ってしまうのも良いですが、せっかくオーナーと食事が出来たのですから、しばらくそこへ残って話をしてみるのも面白いと思います。民宿やペンションはオーナーとのふれあいがメインの宿といっても過言ではありません。それを嫌がる宿であれば、「民宿業」「ペンション業」の宿に泊まってしまった不幸を嘆き、次からは泊まらなければよいのです。

寝る前に

そろそろ寝る時間となりました。寝る前には必ず、部屋の照明と空調のスイッチを切るようにしましょう。枕元にある照明は寝るときのために設置されているものですから除くとしても、それ以外のところはきちんと消すようにしましょう。また、たばこの火もきちんと消えているかどうかの確認をしてください。寝たばこなどはもってのほかです。火事になってしまっては旅どころではありません。
民宿の場合はない場合もありますが、ペンションの場合はたいてい鍵がきちんとかけられるようになっていますのでかけているかどうか確認しましょう。
明日の起床時間をタイマーにセットして、それでは、お休みなさい……。

連泊する際は

同一の宿に2泊することを連泊、3泊することを三連泊などといい、「連泊」と称します。この場合、ある決まった時間になりますと布団の片付けなどのため、宿の人が部屋へ立ち入る場合が多いようです。多くの場合、外出後です。もし、どうしても入ってほしくない場合は外出時にオーナーへその旨を伝えておきましょう。
外出する際には中には貴重品を置かないようにしておきましょう。もちろん旅館の人が盗むわけはないのですが、掃除のときに紛失してしまう可能性はないとはいえません。お互い気持ちよくすごすためにこれくらいの配慮は心がけるようにしましょう。
ただ、ホテルや旅館の場合と違って、初見の民宿やペンションに泊まるときには、連泊はいきなりしないようにしましょう。オーナーとの相性が最悪だった場合、旅が一気に暗転します。

チェックアウト

朝食は夕食と同じところでするケースが多いようです。夕食と同様に手作りの暖かい食事が出てきます。
民宿やペンションではチェックアウトの場合、玄関先でのやり取り、ないしは部屋までオーナーが来て精算をすることになるケースが多いようです。チェックインのときに指定をされなかったときには朝食のときにでも確認をしましょう。
出発のときは玄関までオーナーが出てきてくれることが多いようです。その際は、きちんと御礼を言うようにしましょう。そして、もしサービスが良いと感じ、肌に合う宿だと感じたら、帰宅後は出来ればお礼状を書くようにしましょう。お礼状を出すことで交流が始まり、次回でかけたときは今回以上の心からのもてなしを受けることが出来ます。常連と呼ばれる人々はこうしたところから取っ掛かりを造っていることが多いようです。
常宿とも言える民宿やペンションを持っていると旅はさらに深さをまします。

タイトルとURLをコピーしました